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検察擁護派

 大阪地検の主任検事・前田恒彦の逮捕に続いて、当時特捜部長(京都地検次席検事)や当時特捜部副部長(神戸地検特別刑事部長)までが逮捕されるに至っても、神奈川県警に端を発する警察不祥事の時のような叩かれ方はしていない。警察は法律的に義務を負っている組織は解体することはできないが、法律的にそういう権限があり義務を負っていない検察捜査権とか、特捜部を解体することは何の問題もない。昨日のどっかのニュースで立花隆が出てきて検察・特捜擁護をしていたが、警察にそういう捜査能力がないことをアピールしていたが、今の複雑な時代に対応できる能力は既に検察の方になくなっている。法曹、会計、税務、IT、建築のスペシャリスト、有資格者を中途採用で専門官として採用している警察と、検察官と事務官でのみ捜査にあたっている検察とでは、捜査能力に圧倒的な差がでている。また、存在根拠として、特捜のように権力を集中させることを、立憲民主政国家において制度的に正当化するのも難しいだろう。すると、検察1次捜査を正当化するのは極めて難しいと言っていいだろう。
 今回の事件で、立花隆が、美女検事とロン毛検事が強く抗議してタスクフォースが結成されて今回の問題解決に至ったから自浄能力があるって言っているけど、このあたりは極めて情緒的な物言いと切って捨てて構わないレベル。政略の失敗は戦略では取り戻せない、戦略の失敗は戦術では取り戻せない、また不完全ながら民主政の方が、哲人政治より評価されるのにも似ている。すると、特捜から「公訴権」を取り上げた、公訴権のない捜査官を置く形にするしかないだろう。尤も、警察という公訴権のない機関があることを考えると、そちらに完全に任せるというのが合理的だし、立花隆が主張するタスクフォースの必要性ということと、警察だけでの恐怖感があるなら、警察に検察官を派遣してのタスクフォースをつくるという形にするしかないだろう。
 ただ、検察擁護論をぶちまけている人たちに対して思うのは、警察不祥事の時に、そのような情緒的な警察擁護論を言っていたら間違いなく袋叩きにあっていただろうなって思う。そこから考えられるのは、潜在的に警察に対する恐怖感があるんだろうが、冷静になって考えれば、警察もそのような力はない。最近破綻した武富士の創業者・武井保雄が、警察と暴力団と右翼の関係を「右翼は暴力団に弱い。暴力団は警察に弱い。警察は右翼に弱い。この三つをうまく使って物事を収めろ」と言っていたが、ようするに、右翼が合法的にやっている限りは警察が手を出せないっていうことを言っているわけだし、合法的にやっている右翼は、メンツがあるから警察を頼れない関係上、暴力団には弱いと言っているわけだ。そして、もちろん、違法をやっている暴力団は警察に弱いということ。警察が健全っていうことを言っているようなもの。もう少し、リアリティーのある考え方をしなくちゃ(笑)

 ちなみに、美女検事とロン毛検事は余計なことをしたと思っているよ。上村勉の弁護団がどういう思惑があってかは知らないが、使わないと放置した段階で、ばれないことは当確していたわけだ。つまり、特捜部長とか副部長は賭けに勝っていたわけだ。まさしく、余計なフレンドリーファイヤーによってやられたわけ。見方によっては、権力闘争という見方もできる。前田主任検事潰しに走ったけど、失敗したから、このままだと組織防衛のために自分たちが潰されると考えて大騒ぎしたというわけだ。そして、その賭けに勝ったといのが現状。特捜部長と副部長は、軽微と監督権限を行使しただけの話が、逮捕に至る。これは、ある意味、検察の組織防衛と見ていいだろう。追いつめられた時に、警察の方が層が厚いなって思ったくらい。その点、検察は層が薄っぺらい。

 ところで、警察不祥事の時に、検察OBは血気盛んだったんだが、どこで盛(壮)んだったのかと言えば、マスゴミ(自称・マスコミ)で。そして、その当時は、失われた10年とか、ニートとか、ロストジェネレーションとかがそろそろ出てくる頃で、警察(公務員)の給料が高すぎるとか、犯罪件数が単純に増えて、警察官の数が増えていないことによる検挙率が下がっていることに関しては、警察の増員という形で焼け太りさせるなとかっていうことが平気で言われていた。警察不祥事と治安問題をごっちゃにした支離滅裂、つまり警察が弱体化した理由とか、問題とかを分析せずにひたすら叩く行為が行われたが(実際、法曹資格給的意味合いもあるが、高い検察官の俸給は問題にされていない)、そのマスゴミ(自称・マスコミ)が今や不況で俸給体系が落ちるっていうし、日テレではストまで起きている。朝日新聞のボーナス40%カットとか、TBSの経営体質とか、あるいは製作会社の困窮(社長の自殺も含めて)とか、警察の給料が高い高いと叫いていたマスゴミ(自称・マスコミ)の方が市民感覚からすればはるかに高いっていう時代だった。しかも、都合がいい時には、社会の公器と言ったかと思えば、どっかの週刊誌(確か、文春だと思ったけど)が、テレビ局などに給料の開示をせまったら拒否したり(確か、私企業だからっていうことらしい。覗き見主義と非難する向きもあるくらい)。隔世の感があるくらいだよ。ところで、最近のマスゴミ(自称・マスコミ)で思うのは、ブログ・ツイッターなどで炎上することに関しては、ネット住民のレベルの低さを強調する一方で、ネット住民が、その住民以外を非難したことによってそのネット住民を袋叩きしたっていうことには好意的な報道をする向きが感じられる。これも、ある種の情報操作だろうなって思うよ。そういう意味で、情報操作されない程度の頭とか、判断力を持つ人が増えない限り、立憲民主政は維持されるのは大変難しいということだ。

※コラム「特捜捜査について」(2010-09-12)
http://ciaosorella.blog70.fc2.com/blog-entry-1687.html

※コラム「神の手と派遣参謀」(2010-09-27)
http://ciaosorella.blog70.fc2.com/blog-entry-1803.html

※コラム「特捜改革案」(2010-09-29)
http://ciaosorella.blog70.fc2.com/blog-entry-1824.html

※コラム「スケープゴートだろうね」(2010-09-21)
http://ciaosorella.blog70.fc2.com/blog-entry-1736.html

※コラム「秋霜烈日ね…」(2010-09-25)
http://ciaosorella.blog70.fc2.com/blog-entry-1770.html
(2010/10/02)

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プロフィール

三宅坂三郎

Author:三宅坂三郎
1974年(昭和49年)生まれ

※※コメント・トラックバック歓迎です。トラックバックの意味、よくわかりませんから反応がなくても気にしないで下さい。
→コメント歓迎と言いつつ、管理能力の諸事情から、コメントできない設定になっています(笑)。何かありましたら、ciaosorella@hotmail.com の方までよろしくお願いします。2006/11/26追記

※プロフィールの写真は、めぞん一刻の一刻館からの眺めって言われている東久留米の小山台遺跡公園で、響子さんガチャポンを撮影したもの。

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