昨日だったか、一昨日だったかな朝日新聞の読者投稿欄「声」に大学生の投書が掲載されていた。アフリカのボツワナで原爆展を開いたっていうことなんだけど、それには目的があって、「貧しかった日本」を知ってもらうことも目的の1つだって書いてあるんだけど、この学生は何を言っているのやらと思ったよ。いつくらいの日本が貧しかったのかは知らないが、戦前っていう意味で、漠然として言っているのなら、大正時代のワシントン海軍軍縮条約のあたりも十二分に戦前だろう。日本は既に、その時代において英:米:日:仏:伊=5:5:3:1.75:1.75の比率で海軍力をもっている。ようするに、世界第3位の国力がある国だったということだよ。当時は航空優勢の時代でもないし、戦艦っていうのはテクノロジーの粋を集めたもの。その国の国力のそのもの。鉄(くろがね)の城なんていうと、今はマジンガーZだけど、軍艦のこと。ペリーの黒船にしろ、日清戦争前の清の定遠なんかも恫喝外交に使われたわけだ。結構前になるが、分数ができない大学生っていうのが話題になったが、どうも分数とかだけでなく、歴史も満足にできないんじゃないかなって心配になってくる。「貧しかった日本」じゃなくて、今の価値観からみて「貧しかった時代」とするならわかるんだがな。
そう言えば、先日の読者投稿欄に、「高校生」の息子が、大事な「健康保険証」を持ち出すから何でだと問いただすと、古い自転車に乗っていると警察官によく職質にあうから、その時のために携帯することにしたと答えられたので新しい自転車を購入したっていうものがあったんだが、その「高校生」の息子は、「生徒証」がないんだろうか?っていう疑問が湧いた。今どきの高校は、「生徒証」を出さないの?自分たちの頃は、中学生にでも「生徒証」があったんだけどな?朝日新聞の記者たち、あるいは編集者たちっていうのは、こういう単純なことにも気づかないのかと思う。日本の知的レベルの低下が、ただひたすら嘆かわしい(笑)
(2010/08/29)
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